車と自転車が事故をした場合、過失割合は自動車側が高くなる?

目安時間:約 8分

2015年6月1日に改正道路交通法が施行され、自転車の取り締まりが厳しくなりました。

 

一般的に、自動車と自転車が事故をした場合、自転車の方が過失割合が高くなりますが、これはなにか規定があるのでしょうか?

 

また、明らかに自転車の方が悪い事故でも、自動車の方が過失が高くなるのでしょうか?

 

自動車と自転車が事故したときの過失についてお話ししますね。

 

 

優者危険負担の原則から、自動車の方が過失が高くなる

自動車を運転するドライバーからすれば、自転車と事故をしたときの過失割合って気になりますよね。

 

特に、自転車の方が違反をしていた時の事故は、過失割合が気になります。

 

では、交差点で一時停止をしない自転車と事故をした場合は、どうなるのでしょうか?

 

交差点で、一時停止をしない無謀運転の自転車が突っ込んできたら、それでもこちら(自動車)の過失割合が大きくなるのか?保険代理店に聞いてみました。

 

「まず基本的な考え方として、“優者危険負担の原則”というものが存在します。自転車と自動車で危険なのは自動車となります。自動車>2輪車>自転車>歩行者の順で、一番危険なのは自動車ということになります。この順で過失の基本割合が決められており、この上に個別の交通事故の状況に応じた過失の程度が考慮されて過失割合が決まります。したがって、自動車側の過失割合の方が大きくなるケースが多いです」

(引用元:ベストカー)

 

このように、優者危険負担の原則から、自動車の方が過失が高くなることがとても多いんです。

 

 

誰が見ても自転車の方が悪い場合の過失割合はどうなる?

自動車の方が悪い、もしくは、五分五分だった場合は、自動車側の過失が高くなるのは納得できます。

 

ですが、誰がどう見ても自転車の方が悪い場合、過失割合はどうなるのでしょうか?

 

「例えば赤信号で交差点に進入してきた自転車に、青信号で進入した自動車が衝突した場合。普通に見れば、信号無視で自転車が悪いことになり、自転車の100%の過失割合になりそうですが自動車はもともと、回りに注意を払い、危険にも対応する必要があり、“優者危険負担の原則”が適応され、過失割合は自転車が80%、自動車が20%となります。

 

また、信号のない交差点で、優先道路を進行する自動車が止まれのある一時停止場所を一時停止せずに突っ込んできた自転車と衝突した場合。自転車が走っている道路に止まれの標識があるので、自転車は本来、一時停止して事故を回避できたはずなのですが自転車40%、自動車60%となります。こんな例でも自動車の方が悪くなってしまいます」

(引用元:ベストカー)

 

あきらかに自転車の方が悪いと分かっていても、自動車側に過失がでてしまうのは、少し理不尽に感じます。

 

けれど、優者危険負担の法則から、基本的には、自動車の方が不利なので、車を運転するドライバーは安全運転に努めなくてはいけませんね。

 

以下に、上でお話しした2つの事例以外の、自動車と自転車の事故による過失割合の事例を紹介しますね。

 

信号機が設置されていない交差点での事故自動車と自転車の過失割合
条件 自転車 自動車
同幅員の道路の場合 20% 80%
一方が広い道路で自転車の道が広い場合 10% 90%
一方が広い道路で自転車の道が狭い場合 30% 70%
一方が優先道路で自転車の道が優先道路の場合 10% 90%
一方が優先道路で自転車が非優先道路の場合 40% 60%

(引用元:ベストカー)

 

 

傘さし運転している自転車と事故をした場合、自転車の過失割合が大きくなる可能性も

雨が降ると、傘を手に持ちながら自転車を運転している人を見かけますよね。

 

この自転車の傘さし運転は、危険なため道路交通法や公安委員会規制などによって禁止されている都道府県がほとんどです。違反をすると、罰則が発生する場合もあります。

 

しかも、傘さしで自転車を運転していて自動車と事故をした場合、自転車側が過失が大きくなることがあるんです。

 

傘さし運転をしていたことにより、自転車側の過失が大きくなった事例を2つ紹介しますね。

 

【事例1】信号機のない交差点における、傘差し運転の自転車とクルマとの事故

雨の日、信号機のない同程度の道幅の交差点にて、交差点を右折した傘差し運転の自転車と、交差点を直進したクルマが衝突してしまいました。

 

【過失割合】

A(傘差し運転の自転車):B(クルマ)=35:65

 

【解説】

信号機のない同程度の道幅の交差点における、交差点を右折した自転車と直進したクルマとの事故の場合、一般的な過失割合はA(自転車): B(クルマ)=30:70となります。

今回のケースの場合は、自転車側の「傘を差すなどしてされた片手運転」が自転車の著しい過失と判断されるため、5%の過失が上乗せされる、という考え方になります。

(引用元:ソニー損保 保険なるほど知恵袋)

 

【事例2】横断歩道を赤信号で渡った自転車と黄色信号で直進しようとしたクルマとの事故

雨の日、横断歩道の歩行者用信号機等が赤信号のときに横断した傘差し運転の自転車と、黄色信号で直進したクルマが衝突してしまいました。

 

【過失割合】

A(傘差し運転の自転車):B(クルマ)=60:40

 

【解説】

歩行者用信号機等が赤信号で横断開始をした自転車と黄色信号で直進したクルマとの事故の場合、一般的な過失割合はA(自転車): B(クルマ)=55:45となります。
今回のケースの場合は、1つめのケース同様、自転車側の「傘を差すなどしてされた片手運転」が自転車の著しい過失と判断されるため、5%の過失が上乗せされる、という考え方になります。

(引用元:ソニー損保 保険なるほど知恵袋)

 

このように、傘をさして自転車を運転していた場合、自転車側の過失が大きくなることがあります。

 

自転車に乗る人は、道路交通法を守り、安全な運転をしてくださいね。

 

また、車を運転するドライバーも自転車との事故は、自動車側の過失が大きくなることが多いので、安全運転を心掛けて事故をしないようにしてくださいね。

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