2015年の東京モーターショーで、「シトロエンC4カクタス」が展示されました。
シトロエンC4カクタスは、2014年6月にはフランスで、2014年8月には欧州で発売されています。
しかし、日本での発売は2017年中旬なんです。
フランスや欧州では発売されているのに、日本での発売がこんなに遅いのはなぜでしょうか?
他にも、日本で輸入車はたくさん販売されていますが、発表日と発売日が、国や車種によって違いがあります。
そこで、『本国で発売されてから日本で発売されるまでの期間が、車種によってどうして違うのか?』の理由についてお話ししますね。
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目次
シトロエンC4カクタスの日本への導入が遅いのは、人気すぎて生産が追い付かないため
シトロエンC4カクタスは、前述でも話しましたが、2014年6月からフランス、2014年8月から欧州で発売されています。
では、いまだに日本での発売が遅れているのはなぜでしょうか?
それは、シトロエンCカクタスが欧州で大ヒットしているため生産が追い付かず、左ハンドルでMTの生産が優先され、右ハンドルでATという台数の少ない日本仕様の生産は後回しになっているからなんです。
他にも、ルノートゥインゴや、ルノーキャプチャーも同じように生産が追い付かないため、日本仕様の生産が後回しになっているんですよ。
ルノートゥインゴに関しては、今年の春には日本に導入されるといわれていましたが、いまだに販売されていないんです。
輸入車の日本導入時期はどのようになっているのか?
一般的に、本国で発表された車が日本で発売されるまでの期間は、本国で発表後、約3ヵ月~6ヵ月で日本発売が標準的な期間です。
VW(フォルクスワーゲン)やメルセデスベンツ、BMW、MINI、アウディなど、日本で人気のドイツ車は、限定車やスポーツモデル車を除けば、3ヵ月~6ヵ月の期間から外れることはほとんどないんです。
これは、世界市場に占める日本の販売台数が、AMGが世界3位、ベンツが5位、BMWとMINIが7位、アウディが10位というように販売台数が多いからです。
このように、日本市場は重要なマーケットとして考えられているため、日本導入までの時間が早いんです。
では、本国の発売から日本での発売が1年以上になってしまうのはどんなときでしょうか?
ひとつは、シトロエンC4カクタスや、ルノートゥインゴのほかに、フィアット500X、ジープレネゲードなどのような、発売当初に大ヒットしてしまい、右ハンドル/ATの日本仕様の生産が追い付かないケースです。
もうひとつは、マイナーチェンジやフルモデルチェンジをした車で、前のモデルの在庫が残っていると、売り切るまで新型車の日本導入時期を遅らせるということもあるんです。
逆に、全くの新規モデルで、発売日よりも先に顧客の購買意欲を喚起したいときは、5月1日発表、6月1日発売というように、早めに発表して注文をとることもあります。
例えば、ポルシェは、本国で発表したのと同時に、日本での予約受注を開始し、価格も発表します。
これは、世界的に人気の車のため、早くから日本受注分を確保したいからなんです。
ほかのメーカーと同じようなスケジュールにすると、人気すぎて売る車がなくなり、納期が長いということになってしまうからなです。
ポルシェを除いて一番導入が早いのがBMWです。
BMWは、本国発表前から千葉県・幕張にある実験部隊が、日本仕様に合わせるための走行テストを行っています。(他のメーカーも行っています)
それを受けて、今度は技術部門がいち早く国交省の認証をとれる体勢をとっているので、日本導入が早いんです。
さらに、右ハンドル仕様も左ハンドル仕様と同様に、生産の立ち上がりから、同じ生産スケジュールを組んでいるんです。
つまり、国交省の認証を取るまでがの期間が短く、生産も順調に行われるため、船便で車を運ぶ2ヵ月~3ヵ月の期間分のみ遅れるだけですむというわけなんです。
本国で発表されてから日本導入までの期間で何を行っている?
それでは、本国発表後、日本導入までの3ヵ月~6ヵ月の間、各輸入車メーカーは何をしているのでしょうか?
実は、さまざまのことを決定するなどしているんです。
基本的にどのメーカーもまず日本のインポーターが導入するモデルを中長期の導入戦略を策定し、それに基づき、各導入車種のグレードや標準装備品、展開するオプション内容を含めた日本仕様を本社海外営業部と協議のうえ、決定。だいたいこれが生産開始の約6ヵ月前。この時点で生産開始時期、発売開始タイミングも決めて国交省へ届け出る認証スケジュールを決定。さらに生産工場から日本へ運ぶ船便が約2ヵ月、国交省への届け出から許可が下りるのは約1ヵ月半くらいかかる。
(引用先:ベストカー)
このように、一般的に、本国で発表されてから、3~6ヵ月で日本導入となります。
けれど、さまざま理由から各メーカー、各車によって、日本導入にかかる期間は変わってくるというわけなんです。
ただ、本国ではラインアップされているのに、日本では販売数が見込めないと導入をしないこともありますが、その車種も日本で発売してほしいですね。