車のワイパーは、なぜいつまでもゴムブレードで拭く構造なの?新技術が発明されない理由は?

1769年にフランスのキュニョーがつくった蒸気で動く三輪自動車が登場して以来、自動車は大きく進化しています。

 

なんと、日産自動車のゴーン社長は、2016年に自動運転の機能を備えた新型車を発表すると明言もしています。

 

このように、大きく進化をしている車ですが、そのなかでも「全く変わらないね」という部品もいくつかあります。

 

その代表的な部品といえば「ワイパー」ですよね。ワイパーは、いつまでたってもゴムのブレードで窓を拭くという構造のままです。

 

ですが、なぜワイパーは、いつまでたってもワイパーのままなのでしょうか?

 

この疑問の答えを、カー雑誌『ベストカー』が調べていましたので紹介しますね。

 

 

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ワイパーがワイパーのままなのは、物理的に「拭く」作業が必要だから

ワイパーは、1910年代に、アメリカのトリコ社が初めて製品化したといわれています。

 

最初は、手動でアームを動かし、ゴムブレードで窓を拭いていました。

 

そして、100年以上経っても、基本的な構造は変わっていません。

 

「ワイパーに変わるものを発明できればノーベル賞もの」とまでいわれることもあるんですよ。

 

 

では、なぜワイパーは、いつまでたってもワイパーのままで、基本的な構造は変わらないのでしょうか?

 

エアーで吹きとばすなどに代用できなのでしょうか?

 

この大きな理由は、ワイパーの仕事は、水滴を飛ばすだけじゃないからなんです。

 

世界最大級の自動車部品メーカー、ボッシュ社のワイパー開発担当者に伺った。

 

「ワイパーの仕事はただ水滴を払うだけではありません。ガラスに付着した泥や虫の死骸などを取り払うには、物理的に“拭く”という作業が必要なのです」(開発担当者)

 

ワイパーに変わる技術として、風の力や超音波の振動で水滴を弾き飛ばす方法を時々見聞きするが、それでは付着物を削ぎ落とすことはできない。やはりゴムブレードで直接拭き取るほかに方法はないのだ。

(引用元:ベストカー)

 

このように、ワイパーがワイパーのままなのは、物理的に“拭く”という作業が必要だからなんです。

 

しかも、法規的な理由もあるんです。

 

実は、2段階以上の速度の切り替えができるワイパーを備えていないと、車は公道を走ってはいけないんです。

 

このような理由から、ワイパーの基本的な構造は、ずっと同じままなんですよ。

 

 

ワイパーも実は大きく進化している

そんなワイパーも、実は大きく進化しているんです。

 

ボッシュが2000年に実用化したECUワイパーです。

 

一体型のECUによりモーター自体が反転作動するというものです。

 

 

このECUワイパーは、

 

・車の速度に合わせて拭き取り角度を変えれるため、Aピラー付近まで拭き取りできる

・ワイパーのシステムを小さく軽くできる

・ワイパーを使わないときは、収納することもできる

・ワイパーを使っていないときに、ブレードの角度を変えることで、ゴムの偏りや熱劣化を防ぐことができる

 

というたくさんのメリットがあるんです。

 

ただし、残念ながら、このECUワイパーは、カタログなどで大々的に歌えない技術なので、まだ日本車にはほとんどついていません。

 

 

そして、ワイパーブレード自体も、大きく進化しているんです。

 

ゴムブレードは、新素材を積極的に使い、熱劣化に強く、空気抵抗が少なく、圧力が均一な商品の開発が進んでいるんです。

 

拭くことに関しては、極限に近いレベルに達している」そうですよ。

 

 

このように、ワイパーは、基本的な構造は変わっていませんが、見えないところで大きく進化をしています。

 

大きく注目されることはありませんが、車にとってなくてはならない存在のワイパー。まさに、縁の下の力持ち的な存在ですね。

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